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June 30, 2005

テレビ中継の無かったマリナーズ@A's

一回裏、1アウトから2番エリスが出塁すると、チャベスが倒れた後クロスビーがエラーで1塁セーフになり、今日はスタメンDHで出場したハッテバーグが6球目をライト前へ運びA'sが1点先制。
 しかしその直後、A'sの先発ハレンがこの回先頭だったイバニュエスと続くブーンにソロホームランを浴び、あっさり逆転を許してしまう。そしてリードを出塁させるも、その後イチローを含む3人をアウトに仕留めた。その後ハレンはヒットを打たれつつもそれが失点には結びつかなかった。
 5回裏、スタメンマスクだったメルヒュースがライトへヒットを放ち出塁。カツセイがセンターフライに倒れた後、エリスが打った浅いサードゴロはベルトレーが前進しながら捕球したものの、一塁への送球はそれてしまう。長身にして足長小顔(もういいから)の一塁手セクソンでも届かなかったボールはシアトルブルペンを点々。その間にメルヒュースは3塁を回ってホームイン。打ったエリスも3塁へ滑り込みセーフに。記録は内野安打とベルトレーのエラーだったこのプレーでA'sは逆転に成功。なおも1アウト3塁のチャンスでチャベスはライトへ犠牲フライを放ち、エリスが帰り、突き放しにかかったが、クロスビーとハッテバーグが塁に出たところで、先発メッシュが降板、最近活躍中のケルティーは変わったマテオを相手にファーストゴロに倒れ追加点は入らなかった。
 だが6回裏、先頭だったジョンソンが初球をライトスタンドへ運び、さらに1点追加。ジョンソンは7回表に、リードのファールフライをシアトルダグアウト目の前でスライディングキャッチ、ESPNのスポーツセンターで取り上げられ、営業的には成功した。するとその裏、マテオの後を継いだソートンからチャベスがストレートのフォアボールを選ぶと、クロスビーがレフトへ4号2ランを放ち、ダメ押しした。
 一方A's投手陣は、ハレンが6回を被安打6で降板した後、リンコン、デュークシャー、ストリートが救援、1イニング以上投げたデュークシャーとストリートは1本ずつヒットを打たれるもマリナーズ打線を無失点に抑え、6-2でA'sが勝った。ハレンが7勝目をあげ、5分とした。
 A'sは先週末のジャイアンツ戦に続き、マリナーズもスウィープ。負けたマリナーズはこれで5連敗。明日からA'sはオークランドで、今のところすごい勢いで勝ち続けるホワイトソックスと3連戦。


5月のダメっぷりをすごい勢いで挽回した6月最後の試合に勝ちました。クロスビーがDLから戻りチャベスが喝を入れてから、打つ人がちゃんと打って、野手が大きなミスをしなかったことが先発ピッチャーに精神的な安心感を与え、成績が安定しだしました。4月そこそこ>5月ダメダメ>6月安定で、ひどかったチーム成績も最下位を脱してあともう少しで5割に戻ります。7月もこの調子で。

June 29, 2005

お出かけついでに恒例の水曜2ドルデー観戦

A'sへのハマリっぷりのせいでいつも心に"Let's Go Oakland!"なPESSですこんばんは。
 今朝間違って早起きしてしまったため、球場で適当に撮ったスライドフィルムをサンフランシスコまで出しに行ってきました。
 サンフランシスコにはスライドフィルムを2時間で現像してくれるラボが何軒かあるんですが、そのうちよく使う2軒はどちらもSBCパークから歩いて10分以内で辿りつけるため、試合がある日だと、球場に向かう人混みを逆流しながら出しに行ったり、デーゲームだと出しに行った後球場へ行き、試合終了後に現像できたスライドを取りに行ったりします。
 ジャイアンツは今日もフェニックスでDバックスと試合をしていたので、観客とはすれ違わなかったんですが、仕事帰りと思われる球場職員とすれ違いました。さすがジャイアンツに関わっているとあって、後ろ被りでしたがSF帽子を被っていたんですが、A'sキャップを被った怪しい日本人とすれ違った瞬間、帽子を被りなおし、不敵な笑みをされてしまいました。間違っても "Let's Go Oakland!" などとは口ずさんでなかったのに。


その現像を出しに行ったついでに、人生で一度も野球を観たこともやったこともないのにルールなんてわかる訳ねぇだろ、という野球童貞のインドネシア人と、水曜日の試合は内野5階席ですがわずか2ドルで観られるオークランド・コロシアムでマリナーズ戦を観て、今電車とバスで帰ってきたところです。
 実は連れ出したこの日本人、すごい勢いで球場に通っているくせに試合中ルールもろくに説明しませんでした。説明したのは3ストライクでバッターアウト、3アウトでチェンジ、ランナーがホームへ帰ってきたら得点(英語では"run(s)")、4ボールで進塁できる、とわずかにこれだけ。終いには「ラジオ実況ですべてがつかめるほどの競技だから、観てればわかる。」などと、変なことを吹き込んでしまいました。
 無責任極まりない方法でしたが、彼が野球のルールを一日も早く理解し、心から野球を楽しんでくれることを朕は強く願いますが。

球場で観てきたマリナーズ@オークランド第二戦

今日はホットドッグも1ドルになるため、試合前から入場券売り場も場内売店も大混雑の中始まったが、A's先発のブラントンは1回を三者凡退で切り抜けたが、マリナーズの先発フランクリンは5球で2アウトを取った直後に捕まる。チャベスが粘った後7球目をセンター前へ打ち返すと、今日4番に座ったクロスビーとジョンソンもシングルヒットを放つ。この間に3塁へ進んでいたチャベスが帰りA'sが先制した。そしてなおも1,3塁で打席には昨日2点タイムリーツーベース2本と活躍したケルティー。ケルティーはカウント2-0からの3球目を昨日の2本目のタイムリーと同じところへ運び、またも2ベースに。これでランナー全員ホームを踏み、3-0とした。
 ブラントンは2回表も三者凡退で終わると、その裏先頭のスイッシャーがライトスタンドへ9号ソロホームランを放ち1点追加した。
 4回表、ブラントンの制球が突然乱れ、先頭のウィンに四球を与えた。これを見て、ベンチからトレーナーとピッチングコーチがマウンドに駆け寄って何かを確認するも、何もなかったようで続投に。しかしその直後、ベルトレーにレフトスタンドへ運ばれ、2ランホームランに。4-2と追い上げられる。
 だがその裏、先頭のケルティーがヒットで出塁すると、2アウトからスクートロがライトへタイムリー2ベースを放ち1点追加すると、8回にもチャベスの2ベースの後クロスビーがセンター前にタイムリーヒットを打ち、もう1点追加した。
 ブラントンも、ベルトレーのホームランとイバニュエスのヒットの後、降板するまでマリナーズ打線を13人連続凡退に仕留め、追い上げを阻止。9回表にはデュークシャーが登板。ストライクがなかなか入らず冷や冷やしたものの、1回を被安打1、最後のバッターとなったセクソンを見逃し三振に仕留め、A'sが6-2で勝利。5勝目をあげたブラントンは、5月月間防御率13.25から復活し、2003年のハドソン以来となる月間5勝を達成。


打つべき人が打ち始めて、打線がつながっている状態になったんですが、ジンターがスタメンだったことがとても解せません。ハッテバーグは細菌に感染し休養中で、土曜日にフェンスに激突した上にデータ的に右ピッチャーを苦手とするバーンズを使いたくないのは理解できますが、そこでわざわざ打率1割台の選手を使う必要もないかと。
 右ピッチャーが苦手と言っても、それでも対右投手の打率はジンターのそれよりは相当マシですので、データ好きの監督が左右にこだわりたいのはわかりますが、これはちょっとやりすぎなような気がします。勝ったのでよかったものの、どこかでジンターに代打を出すぐらいは考えてもよろしいかと思われます。

June 28, 2005

靴も服もしばらく見にすら行ってない

どうせ見たり買ったりする時にはスポーツ系かもしくはどこぞのアウトレットでですが。
 今朝寝る前に、ここのBlogやってる友人と、どの靴がいいか少し話していました。
 彼が欲しいのは新しいスニーカーらしいんですが、昨日本屋でBusiness Weekの"The Best Product Designs"なんていう記事を読んでしまっていて、その中にナイキの"Considered"という、省資源型ラインが取り上げられてたので、そのまま情報だけを横流しに。ミドルカットの"Boot"なんて、紐の編み込みがとても格好良いな、と思って勧めたところ・・・。


返ってきた返事:「スニーカーとは1万円以下の靴のことを指す」


・・・ちょっといない間に日本も変わったものですね。少し前まではエアマックスなんていう素敵な「スニーカー」があったのに。


[UPDATE] 写真のページを作りました。まだ少ないですが、Blogger使って更新していくのに加え、スライドフィルムを扱うようになったこと、カメラが増えたこと、Photoshop出来るようその他諸々によって、以前のようにいつまでたっても絵が増えないんだけど、ということは今後なくなる方向ですので、野球はどうでもいいから写真だ写真、という方々も御贔屓に。


壁紙もおいてある写真のページ、"PESS2k Fotography" はこちら。

マリナーズ@オークランド第一戦

一回表、試合開始2球目をイチローがセンターへ飛ばし、先頭打者ホームランでシアトルが先制したものの、A'sの先発ジートはその後3人を抑えた。
 するとその裏、1アウトから2番カツセイ、3番クロスビーが連続で四球をを選び、A'sはいきなり同点のチャンスを迎える。チャベスはライトフライに倒れたものの、最近あたり気味であるケルティーのフルカウントからの打球は、長身足長小顔(ここまで言うか)1塁手セクソンが横跳びしても届かず、ライトライン際へ走者一掃の2ベースに。
 あっさり逆転したA'sは2回裏、スクートロがモイヤーのストレートをレフトスタンド、ポール際のバーベキュー・テラスへ打ち込む第4号ソロホームランでマリナーズを突き放す。3回は両チームともランナーを出したものの得点には至らず。
 4回裏、2アウトからケンドールがセンター前ヒットで出塁すると、カツセイのヒットの間に3塁へ。次のクロスビーへの2球目、モイヤーの低めへの投球をキャッチャーが後逸。その間にケンドールが本塁へ突入した。タイミングはきわどかったものの、モイヤーのタッチが、スライディングしたケンドールに届いておらず、ケンドールが生還。結局モイヤーはクロスビーにフォアボールを与えた。2アウトながら1,2塁とし、チャベスは初球をライトへ打ち返した。これでカツセイが帰る。
 次のケルティーは、フルカウントからファールで粘った後の9球目をまたもライト線へ運び、クロスビーとチャベスがホームベースを踏んだ。ここで長谷川が救援し、バーンズを三振に仕留めたものの、A'sはこの回4点加え、試合を決めた。
 ジートは5回、1アウトから、モースを歩かせると、ボーダーズにはライト前へ打たれ、イチローを迎える。イチローは3球目を打ったものの打球はバウンドながらもピッチャーへ。ジートは素早くチャベスへ投げ、モースは3塁でアウト。ウィンに粘られたものの、この回を無失点で乗り切った。
 6回にチャベスのタイムリーでもう1点加えたA'sは、8回にカレロ、9回に久しぶりの登場となるストリートを登板させる。カレロは一時2アウト1,3塁で3塁にイチロー、というピンチを迎えるものの無失点に抑え、またストリートもランナーを出したものの無失点に。
 8-1でオークランドが初戦を取った。ジートが4勝目をあげた。


 ところで今日のイチローは、先頭打者を含む3安打1打点で、打率を3割目前まで上げました、って書かなきゃだめですかこんなこと。イチローが活躍しても今のマリナーズは勝てませんでしたので。
 というか、日本の報道だけ追っていると、マリナーズが勝ったのか負けたのかはともかく、いつの間にか最下位になってしまった、ということまでも知ることが出来ないんじゃないでしょうか。これも「ぷちナショナリズム」の功罪なんでしょうか。

June 27, 2005

更新再開のご挨拶を兼ねて近況報告というかむしろ言い訳

「さいかい」と入力するたびに「最下位」と変換されて鬱なPESSですこんばんは。なんか自分の人生を暗示してるみたいで。


 ホッケーが無かったのでちょっと更新サボるつもりでいたら、完全に復帰するタイミングを逃し、ストーブリーグやNHLの労使交渉が追えなかったのはともかく、結婚適齢期など今後ありとあらゆるタイミングを逃しそうな勢いでした。まあ基本的にこの半年ぐらい忙しかったり疲れていたりして、手につかなかったということにしておいてください頼みますから。


 さて、今後もここでは基本的にオークランド・アスレチックスとサンノゼ・シャークスの話題を中心に、ベイエリア/シリコンバレーでの留学生の生活について取り扱っていきます。また、タイミングを逃した言い訳として、BBSと過去ログの管理にもううんざり、というのがありましたが、今流行の無料ブログとかSNSとかに加え、フレームですら使うことに大きな嫌悪感がありましたので、引越ししなくても使えてなおかつMovable Typeにすんなり移行できるBloggerを使うことにしました。
 各エントリーに対するコメントのほか、プラグインをつかってトラックバックもできるようになっていますので、拙著の駄文を使いたい、という風変わりな方は気軽にお使いください。


 相も変わらず毎日カフェに居座りながら写真撮ったりしているわけですが、ここの更新ができなかった間に、Photoshopの使い方を覚えたばかりか、大量に写真を撮りましたので、その中から出来の良いものを少しずつ加工してお見せできたらなあ、などと不純なことを企んでいますので(用法違い)、スポーツはいいからもっと役立つこと言えよ、という皆さんもよろしうに。


 というわけで、今後ともお見知りおきを。

とれーどるーもぁ等。

シーズン前からたびたび聞く大型トレードの噂に新しいものが登場。
 SJマーキュリーニュースによると、バーンズ、カツセイに続きなんと ”The Old Man” ことジート放出話があるとのこと。A'sフロントはこの噂を否定し、今後コメントしないと話したが、フィリーズが、レギュラーのスロームの存在のため出場機会がないトッププロスペクト一塁手、ライアン・ハワードとの交換を企んでいるとのこと。
 「フロントがトレード決定しない限り、この話は聞きたくないね。今のところはそういう話も聞いてないし。」と、来シーズン$7Mのオプションを持つジート本人はオークランドに残りたいという心の内を示した。
 この話、交換相手が一塁手という点がとても眉唾に聞こえて仕方ありません。前評判ほどの活躍はしていないダン・ジョンソンがメインで出場し、スイッシャ−も時々入る上、デュラーゾ、そして控えキャッチャーのメルヒュースも守れますので、ハッテバーグのトレード話以上にひどい話です。
 次から次ぎへ湧いてくる大型トレードの噂には、ビリー・ビーンGMも少々困惑気味で、トレードに関して毎年動きはあるけれども、今の状況では金銭的な問題もあり、効率的なトレードが無い、とコメントしていました。


 土曜日の試合で、レイ・デューラムの打球を捕ろうとしてフェンスに激突、それが原因で肩に違和感を覚えているバーンズは日曜日の試合を欠場した。本人は肩の痛みに関し、「昨日ほどではない」としながらも続けて「あのプレーは壮大な賭けだった。ただ最後に微笑んだのは壁だっただけ。でもすぐよくなるさ。」と普段と変わらずやはりバーンズはバーンズ。左投げのモイヤーが先発予想の火曜日にはスタメン復帰の予定。


【追記】 トレードの噂に関して、小女子さんがビーンさんの困惑具合について取り上げていました。

June 26, 2005

ベイブリッジ・シリーズ@OAK最終戦

DL復帰後2度目の先発登板だったハーデンは、序盤から90マイル後半の直球と比較的緩めの変化球の組み合わせでジャイアンツ打線を完璧に抑える。
 対するジャイアンツの先発トムコは悪い方(デフォルト)が出ていた様で、先頭のケンドールを歩かせると、カツセイにライトへはじき返されこれが2ベースに。ケンドールが返りあっさりと1点。次のクロスビーもライト前ヒットを放ちカツセイ生還。そして2アウトランナー1塁からケルティーはセンターへ2ベース。初回に3点先制した。
 トムコは2回も先頭のスイッシャーにヒットを許すと、1アウトからケンドールに2ベースを打たれ、2塁に進んでいたスイッシャーが得点、打ったケンドールはカツセイのファーストゴロの間に3塁に進んだ。クロスビーは高々と内野フライを打ち上げたが、この日ショートに入っていたデイヴィー・クルーズが、サングラスをかけていなかったためか日光が目に入りボールを見失ってしまう。地面に落ちた球はデューラムが拾ったものの、この間にケンドールがホームを踏む。
 完全A'sペースになっても勢いが止まらず、3回にも3点を加えトムコを引きずり下ろす。A's打線はこの後も打ち続け、4,5回には94年のルーベン・シエラ(現NYY)以来の、スイッシャーによる一試合両打席ホームランなどで10点を加えた。
 一方ジャイアンツは、ハーデンに5回表クルーズのセンター前ヒット1本に抑えられた。ハーデンは7回を投げきって降板したが、後を継いだフローレス、カレロに無安打に抑えられ、反撃のチャンスすら与えられなかった。
 結局16-0でA'sが大勝し、ジャイアンツをスイープ。これはA's歴代最多得点差勝利タイで、ジャイアンツの歴代最大得点差敗北タイ。7回わずか1被安打だったハーデンが4勝目をあげた。なおこの試合で、A'sスタメンバッターのうちハッテバーグ以外全員が2本以上ヒットを放った。


 D.C.でスイープされその帰りのバスの中でチャベスが喝を入れて以来、すごい勢いで勝ち続けていますが、月曜に移動日を挟んでもこの勢いが止まらないことを、オークランドファンなのにジャイアンツ視点のように読めてしまうリキャップを書いてしまった日本人は切に願っています。

June 25, 2005

ベイブリッジシリーズ@OAK第二戦

ペパーダイン大学時代のチームメイトで、現在サンフランシスコ市内の同じアパート・コンプレックスに住むロウリーとハレンが先発。
(この二人、金曜試合終了後車に同乗して帰ったそうですが、意図的に野球の話はしなかったそうです。)
 A'sは2回ケルティーがヒットで出塁すると、バーンズが外野フライに倒れた後ジョンソンが四球を選ぶ。ランナーを2人おき、最近一部観客から"Let's go Moneyball!"などという声援も送られるスイッシャーはセンターへ3ランホームランを放ち3点先制。
 その裏、ハレンが1アウトランナーなしからマッシーニーにホームランを許すも、5回裏リンデンのエラーで2塁に達したエリスが、ケンドールのセカンドゴロの間に3塁に達すると、カツセイがライトライン際に2ベースヒットを打ち、エリスが帰還。続くクロスビーは3塁フェリズへの内野安打で1塁に達した。さらにチャベスはジャイアンツ売り出し中の一塁手ニクロの野選で1塁セーフ。クロスビーの内野安打で3塁に達していたカツセイが生還し、ジャイアンツを引き離した。
 ハレンはこの後、7回に1点、9回にもアルーのソロホームランでさらに1点を失ったものの完投。8回にジャイアンツのエラーがらみでさらに1点を追加したA'sが6-3でジャイアンツを下した。
 ジャイアンツが犯した5エラーに助けられたこの試合を振り返って、ジャイアンツの監督アルー父は、「ベテランがボール遊びをしてた訳じゃないけど、一番ひどい試合だったかもしれない。気分が悪い。」と試合後にコメント。
 なおマリナーズはイチローが5打数1安打と"活躍"したものの、パドレスに8-5で敗れたため、(Recap powered by つかみタイムス)アスレチックスはようやく最下位を脱出することに成功した。
 チームも結構な勢いで勝ち続けていますが、それ以上にハレンがこれで5連勝したことになり、5月には目も当てられなかった先発ローテーションにある程度見通しがつきました。今後大崩れすることがなければ、ハレンとブラントンに関しては今後も問題ないかと。

June 24, 2005

緑スウェット黄サコッシュオレンジバックパック

期末考査も終わったため、友人のA'sファンと一緒にオークランドへ、SF巨人軍@オークランド、aka. "Bay Bridge Series" を観にいってきました。
 サンフランシスコから球場へ向かうBART車内で、向かい側に座っていたジャイアンツファンの女性2人組に、「私たちバックパックを交換すべきかもね。だってほら、私の緑であなたのオレンジじゃない。」などと会話を交わしつつも、カルトレインご自慢の快速列車"Baby Bullet"を利用したため、球場まではSF経由でも2時間掛からず試合開始前に球場に到着できたものの、BARTのデイリーシティー駅近くに住んでいるのに何故か車で球場へ来た友人が金曜夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれ、到着が遅れた関係で1回裏クロスビーがソロホームランを打った直後に入場しました。クロスビーファンのその友人は非常に悔しがっていましたが。
 その友人を待っている間に、車を持たない貧乏学生は球場横に展示してあったキャデラックCTSの運転席に座ったり、その無駄な高級感に文句垂れたりしていました。ブルガリデザインの内装などは販売価格$75,000に見合ったものでしたが、ボディーラインのエッジを全体を角張らせることで目立たせたフルモデルチェンジ後のキャデラックデザインがどうも好きになれません。実際至近距離で見たり触ったりすると、その角張りはボンネットを本当に角張らせているためのものでした。事故時の安全性のせいか、世界的にボディーに丸みを持たせる中、それに逆行するキャデラックのデザインからは、歩行者はねても知らないもんね、というとんでもないメッセージしか聞こえてきませんでした。

SFG@OAK第一戦

6月から別人になったブラントンが先発し、試合開始から打者10人連続で抑え、防御率13点を記録した先月の姿を忘れさせる。一方SFジャイアンツの先発ファセロは、立ち上がりから自身の制球以上にファールで粘るA's野手陣相手に苦戦。投球数が多く毎回ランナーを許すものの、要所を抑えA'sは得点できず。
 4回裏、先頭のチャベスがライトへヒットを放つと、次のケルティーがSF外野陣が動かなかったほど奇麗な打球を左中間フェンス上に放ち、2点先制。さらに5回裏には無死1,3塁からカツセイが犠牲フライを打ち1点追加。1アウト1塁でクロスビーが打席に入ったものの、カウント3-1からの投球を見送った後、スタートを切った1塁走者ケンドールが2塁で刺され2アウトに。クロスビーはこの後ショートゴロに倒れた。
 打線の援護を受けたブラントンは中盤まで完投ペースだったものの、7回表2アウトからニクロの平凡なサードゴロをなんとチャベスがお手玉。このエラーでペースが乱れたか、タッカーにはセンター前に打ち返され、ランナーを2人抱え打席にはペドロ・フェリス。ブランドンが放った初球はレフトフェンスを越える3ランホームランとなり、ジャイアンツは1点差まで迫る。
 A'sは7,8回と得点圏にランナーを進めたもののファセロと7回1アウトから登板したエアーに抑えられ追加点を得られなかったが、一方でブラントンも好投した。
 9回表、藪と抑えのストリートを欠いたA'sは、今週マリナーズ戦で同点打を許したデュークシャーをマウンドに送るが、ストライクが入らず、歓声からして球場に半分しかいなかったと思われるオークランドファンをヒヤヒヤさせる。先頭のJTスノーは単打で出塁、続くアルー、ニクロを打ち取ったものの、スノーは3塁へ。そして迎えたタッカーに対し、デュークシャーはストレートのフォアボールを与えてしまう。これでさらに動揺してしまい、フェリスに対してはただでさえイマイチだった制球がさらに悪化、ファールでしかストライクカウントがとれないという、故障前のドテールのような投球になってしまう。そこを何とか追い込み、フルカウントからフェリスを空振りさせ、試合終了。4-3でA'sが勝ち、ブラントンが4勝目をあげた。最終回ある意味観客を魅了したデュークシャーは4セーブ目。だがマリナーズがパドレス相手に大勝したため、ゲーム差は変わらず。
 逃げ切り体制からブルペンの不調で追いつかれ、延長で逆転された水曜日のマリナーズ戦同様、守備のミスがピッチャーを動揺させ、タラレバ・ワールドでは抑えていたはずなのに得点を許してしまう、というパターンがA'sが最下位に追いやっていると感じました。落ち着いて処理すれば難しくないプレーだったのでなおさらです。ただ打撃に関しては、ケルティーをはじめ評価通り中の中の上をしているので、SF巨人軍相手なら勝ち越せそうです。

June 23, 2005

リハビリ兼ねて日記でも

徹夜明けにも関わらず昨晩遅くに友人が突然部屋に現れ、グランツーリスモ2で飲酒運転をした後、さらにTexas Hold'emポーカーを空が白くなりだすまでやり続けました。2人でワインが1本開いたため、結果はメチャクチャ。もうやだこんなのやるもんか、とふて腐れながら寝たものの、今朝起きたときに「またやろう」「うん」と、起きた直後で回っていない頭がいとも簡単に反応してしまう始末。
 徹夜してがんばったフォトショップのクラスの最終成績が知りたいがために早起きして学校へ行こう、と心がけたものの例によって二度寝。学校はおろか、カメラで使う水銀電池代用品を買いにいくこともできなかったにもかかわらず、明日に備えて昼過ぎから出かけてきました。
 帰り際、汽車に乗るためSBCパーク前を通りがかったところ5時半なのにナイター照明がついていたので、裏側に回ってみたところなんとダイヤモンドバックス@SF巨人軍の最中でした。終盤3回のために球場周辺を徘徊しているちょっと怖い方々と交渉するのも面倒くさかったので、初めてライトスタンド下の無料立ち見スペースから観戦することに。
 JTスノーが久しぶりにスタメンだったぐらいしか試合の内容は観ていませんでしたが、観だした頃はまだジャイアンツ先発だったリーターがビハインドながらがんばっていたのですが、ランナーを出して降板するとその後出てくる中継ぎピッチャーがきれいに打たれていった上に守備が乱れ、結局7-2でSF巨人軍は負けました。
 ジャイアンツの野球が草野球の様な有様の終盤だけに10ドル出さなかったのは結果的に正解でした。無料観戦スペースですが、椅子が無く目の前に金網がある以外は特に観にくいということはありませんでした。フィールドとまったく同じ高さなので、内野5階席とは比べ物にならないくらいいいポジションです。ダウンタウンで買い物した後、空いているデーゲームや不人気カードのナイターをちょこっと観ようかな、という程度だったら特等席になり得るかもしれません。

A's@シアトルAL西地区最下位攻防シリーズ4戦目

 TV観戦ができなかったので、例によってラジオでなおかつ途中までしか聞けませんでした。
 A'sの先発は、今月から中の人が入れ替わったかのような活躍をみせているサールース。1、2回にランナーを出すものの得点には結びつかず。3回表、1アウトからチャベスが塁に出るとハッテバーグがライト前ヒットを打つ。1,3塁でケルティーがライトへ犠牲フライを放ち、A'sが先制した。5回表ケルティ−併殺の間にさらに1点もらったサールースはその後、マリナーズ打線を2安打に、計4安打無失点に押さえた。一方A's打線は7回1アウトからヒット5本で3点を追加。結局5-0でオークランドが勝ち。サールースは完封で4勝目をあげた。
 これでA'sは、最下位脱出まで0.5ゲーム差になった。
 7回に大きな動きがあっただけでなく、毎回のようにランナーが出ていた上サールースもすばらしかったです。とんでもないミスの連続と中継ぎの不安定な投球で昨日の試合を逆転で落としたことが悔やまれます。