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June 24, 2005

SFG@OAK第一戦

6月から別人になったブラントンが先発し、試合開始から打者10人連続で抑え、防御率13点を記録した先月の姿を忘れさせる。一方SFジャイアンツの先発ファセロは、立ち上がりから自身の制球以上にファールで粘るA's野手陣相手に苦戦。投球数が多く毎回ランナーを許すものの、要所を抑えA'sは得点できず。
 4回裏、先頭のチャベスがライトへヒットを放つと、次のケルティーがSF外野陣が動かなかったほど奇麗な打球を左中間フェンス上に放ち、2点先制。さらに5回裏には無死1,3塁からカツセイが犠牲フライを打ち1点追加。1アウト1塁でクロスビーが打席に入ったものの、カウント3-1からの投球を見送った後、スタートを切った1塁走者ケンドールが2塁で刺され2アウトに。クロスビーはこの後ショートゴロに倒れた。
 打線の援護を受けたブラントンは中盤まで完投ペースだったものの、7回表2アウトからニクロの平凡なサードゴロをなんとチャベスがお手玉。このエラーでペースが乱れたか、タッカーにはセンター前に打ち返され、ランナーを2人抱え打席にはペドロ・フェリス。ブランドンが放った初球はレフトフェンスを越える3ランホームランとなり、ジャイアンツは1点差まで迫る。
 A'sは7,8回と得点圏にランナーを進めたもののファセロと7回1アウトから登板したエアーに抑えられ追加点を得られなかったが、一方でブラントンも好投した。
 9回表、藪と抑えのストリートを欠いたA'sは、今週マリナーズ戦で同点打を許したデュークシャーをマウンドに送るが、ストライクが入らず、歓声からして球場に半分しかいなかったと思われるオークランドファンをヒヤヒヤさせる。先頭のJTスノーは単打で出塁、続くアルー、ニクロを打ち取ったものの、スノーは3塁へ。そして迎えたタッカーに対し、デュークシャーはストレートのフォアボールを与えてしまう。これでさらに動揺してしまい、フェリスに対してはただでさえイマイチだった制球がさらに悪化、ファールでしかストライクカウントがとれないという、故障前のドテールのような投球になってしまう。そこを何とか追い込み、フルカウントからフェリスを空振りさせ、試合終了。4-3でA'sが勝ち、ブラントンが4勝目をあげた。最終回ある意味観客を魅了したデュークシャーは4セーブ目。だがマリナーズがパドレス相手に大勝したため、ゲーム差は変わらず。
 逃げ切り体制からブルペンの不調で追いつかれ、延長で逆転された水曜日のマリナーズ戦同様、守備のミスがピッチャーを動揺させ、タラレバ・ワールドでは抑えていたはずなのに得点を許してしまう、というパターンがA'sが最下位に追いやっていると感じました。落ち着いて処理すれば難しくないプレーだったのでなおさらです。ただ打撃に関しては、ケルティーをはじめ評価通り中の中の上をしているので、SF巨人軍相手なら勝ち越せそうです。