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July 10, 2005

A's@シソックス・前半最終戦

試合前、モッカ監督はケンドールを指名打者で使うため、バックアップ捕手メルヒュースのバックアップに、ボソックス時代キャッチャーで野茂のボールも捕っていたハッテバーグを指名。以前肩を壊して一塁手に転向していながらも、本人は了承したよう。

 初回、1番DHケンドールが2ベースヒットで出塁すると、2番カツセイのライト前ヒットの間に生還。シカゴの先発ガルシアからわずか6球で1点先制した。しかしその裏、A'sの先発ハレンは、先頭のポッドセドニックから見逃し三振を奪ったものの、2番井口を内野安打で塁に出すと、トーマスもヒットで出塁。1アウト1,2塁となってしまう。4番コネーコをセカンドフライに打ち取ったものの、エベレットを歩かせ2アウト満塁のピンチを作った。ロワンドはレフトへ高いフライ性の当たりを返したが、これがヒットに。井口が生還したものの、ケルティーのナイスバックホームでトーマスを本塁で刺殺。

 2回表に、先頭のスクートロ、メルヒュース、ケンドールの3者連続ヒットでスクートロが得点すると、3回にはジョンソンがライトスタンドへ高い弾道の4号ソロホームランを、4回にもカツセイが8号ソロホームランを打つなど、ここまで毎回得点。一方のシソックスも3,4回に1点ずつ加えると、5回裏1アウトからコネーコがヒットで出塁した後、エベレットが13号2ランホームランをライトスタンドへたたき込み、5-4と逆転。

 6回表、スクートロが1アウト走者無しからライトフェンス直撃の三塁打を放つものの、後が続かず追いつくチャンスを逃した。その裏、1アウトからオズーナのピッチャーゴロの処理を焦ったハレンは、何とファーストに向かって変化球を投げてしまい、オズーナが1塁セーフ。続くポッドセニックもバントでピッチャー前に転がすと、全力疾走でハレンの送球に勝ち、ランナー2人を背負う。だがここから登板したカレロが井口とトーマスを打ち取り、追加点を許さなかった。

 7回表、ピッチャーがガルシアからコッツに代わると、A's打撃陣のスイッチが入る。1アウトからクロスビーがレフトフェンスに当たる二塁打を放った後、チャベスがフルカウントから四球を選ぶ。ランナー2人置いてジョンソンも二塁打を放ち、2人生還。打ったジョンソンがウリベの返球が乱れた間に3塁へ進んだ。

 ここでシソックスバッテリーは、ケルティーを敬遠し、ここまでヒット無しのスイッシャーと勝負、レフトフライに倒れたが、ケルティーがタッチアップで2塁に進んだ。コッツはスクートロも敬遠するも、その次のメルヒュースに押し出しのフォアボールを与えてしまった。

 8回裏からはデュークシャーが登板。変化球のコントロールが絶妙だったものの、A. J. ピアジンスキーにタイムリーヒットを打たれて1失点。

 9回表、シソックスは1点ビハインドで抑えのハーマンソンを投入。2アウトを取った後、ここまでさっぱりだったスイッシャーにライトスタンドへ運ばれ、点差を広げてしまう。その裏は8回2アウトから登板したストリートがマウンドへ上がったが、この回先頭のコネーコにレフトスタンドに運ばれると、エベレットにヒットを打たれる。ロワンドの送りバントで1アウトを取った後、A. J. ピアジンスキーに対しフルカウントから内角低めの変化球で見逃し三振に仕留めた。

 ここでシカゴベンチからギーエン監督が飛び出し、ストライクの判定に猛抗議。それに加え、見逃したピアジンスキーもSFジャイアンツ在籍時に評判だった口の悪さを用いて、ベンチから審判を罵った。これでピアジンスキーは退場になったが、ギーエン監督の抗議は続き、ストリートの肩が冷えてしまう。

 試合再開後最初のバッターとなったウリベの代打ペレスは、レフトフェンスへタイムリー2ベースを打ち、再度同点、延長戦に。

 延長11回表、ここまで投げ続けたハーマンソンに代わってビスカイノが登場。先頭のチャベスを歩かせると、ジョンソンのサードゴロはファーストへ投げられず内野安打に。ケルティーは低めの難しい球をバントしランナーを進めた。ここでスイッシャーがライトフェンスに届く高いフライ性の当たりを放つ。守っていたペレスは後ろ向きに走ったものの届かず、2ベースヒットに。3塁にいたチャベスが生還したものの、ペレスが捕球すると読んだジョンソンはスタートが遅く、バックホームに間に合わず、本塁タッチアウトに。

 1点差と打線の援護が心細かったが、モッカ監督はその裏ピッチャーを変えずストリートが続投。ストリートは、先頭のコネーコにヒットを許し、その代打ダイに二盗されたものの、無失点で切り抜けた。

 シーソーゲームになった前半戦最後の試合は9-8でA'sがホワイトソックスを下し、スウィープ。セーブ機会をつぶしたものの逆転できたため、ストリートが勝ち星(3勝目)を挙げた。

 決勝点を叩き出したスイッシャーは、3時間46分の長丁場を戦った他の選手が疲れているのにもかかわらずご機嫌。試合後「ストリートの続投には賛同できなかったけど、とりあえず勝てた」とチャベスがコメントしているところに、「なんでかわかんないけどどうでもいいよ理由なんて」と横槍を入れていたみたいです。