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July 15, 2005

レンジャーズ@A's2試合目

午後2時を回ったところで突然暑くなったマウンテンビューを脱出するため、今日はここの管理人とその友人達とともに球場で観てきました。ちょうど4人そろったため、今日は一階席4枚+αがわずか60ドルになってしまうという、サンノゼ・マーキュリーニュースの広告としてあった魔法のような割引券を使って、一人当たり5階席+5ドルでブルペン真後ろに座れました。

 試合はジートとワスディンの先発で始まった。ジートは初回、1番マシューズを歩かせるも、ヤングを併殺に仕留めたりして失点には結びつかず。

 2回表、この回先頭のチャベスが初球を打ち、平凡なショートゴロかと思われたが、ヤングの送球が高めに外れたため、1塁手テシェーラが捕球できず。ヤングにエラーがつき、チャベスは2塁へ。次のハッテバーグも初球を打ち、ライト線への2ベースヒットに。チャベスがホームを踏み、A'sが先制した。

 そして、今日ボストンから移籍後初出場試合にスタメンに入った、6番レフトペイトンは、2球目を左中間へ打ち上げ、移籍後初打席で6号2ランホームランに。ジョンソンが倒れた後、スイッシャーはライト、Out-of-townスコアボードの横へ12号ソロホームランを叩き込み、この回計4点のリードを奪う。

 3回裏、先頭のカツセイが初球をライト前へ飛ばすと、クロスビーはカウント2-2から詰まった打球をサードへ転がした。しかしクロスビーが塁へ到達するのが一寸だけ早く内野安打になった。改めてクロスビーの背の高さと足の長さを実感。

 ランナーを2人置いて打席に立ったチャベスは、ワスディンの放った5球目を右中間のフェンス奥まで運び、14号3ランホームラン。7-0と大量リードになったところで、ワスディンは降板。マウンドに上がったベノートはその後を3人で締めた。

 この後A's打撃陣は、ベノートのワスディンよりまともな投球を前に、ランナーは出るがチャンスにならず、観衆が期待していた追加点は入らず。だが一方でジートも、70マイル前半のカーブの切れがよく、また味方の好守備、特にジョンソンの塁上でのナイスタッチや、ファールテリトリーでのフライの好捕などに助けられ、初回と6回に四球でランナーを出したもののレンジャーズ打線を無安打に抑え続ける好投で、球場の雰囲気が引き締まったものに。観衆もまたマウンド上で活躍する我らがイケメンエースに "Zito!" チャントを要所で送った。

 だがノーヒット投球が8回表のメンチのソロホームランで終わり、その後バラハに2ベースヒットを打たれたジートは、8回95球を投げ切り降板。9回表にはこちらも移籍後初登場となるウィタシックが一部からの「スイカ!」コールの中登板。すると初めての打者となったマシューズにレフト前ヒットを許すと、ヤングに2ベースヒットを打たれ早速1失点、出てきたのは「このスイカ野郎」(Courtesy of つかみタイムズ)と分かり落胆。

 この後テシェーラを歩かせたスイカはここで降板。リンコンはマウンドに上がると、ブラロックをショートゴロに仕留め、テシェーラは2塁でフォースアウト。1塁への送球は間に合わず、1アウト1,3塁でカレロが救援。ソリアーノ、メンチと連続三振に仕留めて試合終了。

 9回を近藤貞雄監督時代の中日を彷彿とさせる一人一殺もどきで乗り切ったアスレチックスが7-2で勝利。途中までノーヒットノーランペースだったジートが7勝目を挙げ、車で球場へやってきたファンは帰路、クラクションを用いての "Let's Go Oakland!" チャントをするなど、心地よい気分で帰っていった。

 昨日に続いてジートがもう少しのところまで記録達成か、というところまで行きました。前半戦最終日曜同様、球場内はZitoのサポート一色でした。モッカ監督も試合後この雰囲気についてコメントしていましたが、観客数が2万人強だった試合でも場内は熱かったです。

 スイカはともかく、ペイトンは初打席でホームランを打ち、オークランドのファンにかなり強烈な印象を残したと思います。ただ、本人が認識している通り、コロラドへ移籍したバーンズを忘れるにはまだ時期が経っていませんので、今後の活躍度合で変な評判がたたなきゃいいな、と強く感じています。

 それとともに、一列前へ座っていた白人の子供達には、試合中に中華ちまきを食べたり、9回表ウィタシックがマウンドへ上る際「スイカ」コールで送った極東よりお越しの黄色いお猿さんへの印象が強く残ったことでしょう。