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July 14, 2005

後半戦初戦:レンジャーズ@オークランド

A'sの後半戦は、2.5ゲーム差をつけ現在AL西地区2位のレンジャーズをコロシアムに迎えての4連戦。ついでにホームゲームなので、ラジオの実況ブースにはビル・キングさんが帰ってきた。

 ここまで8勝3敗と好調だった朴チャンホと、ハーデンが先発で登板。2回裏、この回先頭のチャベスがフルカウントからライトポール際へライナー性の13号ソロホームランを放ち、キングさんが決まり文句、"Holy Toledo!" と叫ぶなかA'sが先制。すると続くハッテバーグがライトへシングルヒット、ケルティーが四球を選ぶと、ジョンソンはファーストゴロに倒れたものの、ランナーは進塁。この追加点のチャンスに、スイッシャーもファーストゴロに倒れたが、ハッテバーグが得点。2-0とする。

 5回表、スイッシャーが四球で1塁に達すると、エリスがレフト前へ持っていき、ノーアウト1,2塁。ここでケンドールは一塁側ファールテリトリーに打ち上げてしまった。風に流された打球を懸命に追いかけたが、落下点がブルペンのマウンド縁・段差があるところだったため、バランスを崩しながら捕球。それを見た2塁走者のスイッシャーはタッチアップ。3塁にヘッドスライディングし、チャンスを広げた。

 続くカツセイは、2ストライクと追い込まれてからファールで粘ったものの、打球はピッチャー真っ正面へのゴロ。朴がグラブで捕球し2塁方向へ振り返ると、遊撃手ヤングと二塁手ソリアーノが左右から同時にベースカバーに入る。朴それに惑わされたか、どちらでもとれるような低い球を両者の中間に投げるが、それがうまく行かず、ヤングが捕球し損ねてボールは外野へ逸れてしまいオールセーフ。ボールが転々としている間にエリスが3塁へ、スイッシャーはホームを踏んだ。

 1アウト1,3塁となり、打席にはクロスビー。しかし打球は2塁ベース寄りに守っていたソリアーノの真っ正面、ゲッツーコース。2塁でカツセイがフォースアウトになったが、クロスビーの方が一寸早く1塁へ達していたためセーフ。併殺が成立しなかったため、スタートを切っていたエリスが帰還。

 この間ハーデンは、レンジャーズ打線を無四球無安打に抑えた。6回裏ハッテバーグが3ベースヒットを放ったところで朴の右手の豆がつぶれ、次のジョンソンがセンターに犠牲フライを放った時に、そのライナー性の打球に飛び込んだニックスが肩を痛めそれぞれ交代。両者とも交代前にフィールド上で治療をしていた上に、この後ピッチャーが代わっても打線がつながったために攻撃が長引き、球場全体からブーイングが起こる中ハーデンの肩が冷えてしまう恐れがあった。

 しかし7回表のマウンドに上ったハーデンは、その心配をよそに先頭のディルーチをセカンドゴロに打ち取る。次のヤングには0-2とボール先行だった3球目、判定はストライクだったが、投球前に右手指先を嘗めたためボールに。この試合で初めてカウント3-0になったが、4球目をストライク、5球目をファールにした後の6球目に速球を投げ、ヤングを空振り三振に打ち取った。その後のテシェーラもフルカウントからセカンドゴロに打ち取り、完全試合ペースは守られた。

 だが8回裏1アウトからソリアーノがバットの先にボールを当てセンター前ヒットに。完全試合はなくなったが、観衆はスタンディング・オーベーションで健闘をたたえた。

 ハーデンは9回表2アウトからディルーチに2本目のヒットを打たれたものの、ヤングに初球を振らせてセカンドゴロに仕留め、試合終了。6-0でA'sが後半戦初戦を取る。8回表まで無四球無安打だったハーデンは2安打完封、投球数わずか80でで6勝目を挙げた。

 この試合を観て、A'sの選手達はレンジャーズより野球が上手だなと感じました。ハーデンががんばる中、守備はミス無し、打線も凡退してもランナーを極力進める(一部は無理矢理進んでいましたが)という、同じアウトでも効率的なアウトの取り方をしていました。

 朴はそんなに悪いピッチングをしているように見えませんでしたが、ハーデンの状態が良かったために援護もままならなかったことに、不運なアクシデント、ソリアーノやソリアーノとかソリアーノの空気を読まないミス(8回表のヒットも含め)が重なってしまったため、現在地区2位のチームには見えませんでした。

 明日はジートと、現在渦中でサスペンド明けのロジャーズが先発予定。球場の雰囲気がすごそう。