【Tips】E-6 x C-41 aka. クロスプロセス
先日、カラースライド用のE-6現像液が期限切れ寸前だったので、こりゃもったいないわ、と貧乏人根性全開でカラースライドフィルムとC-41で現像する黒白ネガフィルム・イルフォードXP2を同じ現像タンクで現像しました。
ネガをE-6で/ポジをC-41で現像すると、使った現像液によってE-6で現像すればネガがポジに、C-41で現像するとポジがネガになるんですが、どちらとも色調がメチャクチャになります。仮にそれをスキャンして、Photoshopで補整をかけても戻らないぐらい色が飛んだりします。特にE-6で現像したネガは、フィルムの種類によってベースの色が違ったものになります。ちなみにこの時現像したXP2は、とてもきれいな青色のスライドになりました。
クロスプロセスの例。Lubitel 166B に Ilford XP2 を入れて撮影後、E-6で現像。ちなみにこの人は、Gilbert Marosi というフランス人画家。毎週カフェで北京語の個人レッスンを受けてたりします。
この逆、つまりポジをC-41でカラーネガとして現像したこともあります。この時はKodakのEktachromeを使ったんですが、オレンジベースに彩度が強調されたネガになり、これはこれで面白い絵になりました。(そのうち暇を見つけてスキャンしますので、今しばらくお待ちいただけますよう。)
ただ、クロスプロセスは現像液を激しく劣化させるようで、ここベイエリアでは、たいていのラボはクロスプロセスを受付けないか、受付けてもかなりの追加料金を取られます。また、自家現像する場合でも、ポジとネガを同じタンクに放り込んで同時に現像すると、どちらかの色調が移ってしまうらしく、本来してはいけないようです。
現に今回それを知らずにネガフィルムと一緒に現像してしまったポジフィルムは、Photoshopでの補整技術が未熟なことを考慮しても、異様に黄色っぽいスライドになりました。↓
2 Comments:
はじめまして。temomi-kenと申します。
CMEHAPPYをお邪魔しているところで、こちらに流れてまいりました。
当方、昨年から突如銀縁カメラを始めた極初心者です。
ベースボールキャップの写真を大変気に入って、コメントを書こうと思った次第です。
微妙な黄色っぽさが、空気の濃度を増したように思えて、面白いと思いました。
もっと、上手くなったら私も、クロスプロセスなんかやってみたいなぁ。
temomi-kenさん、こんにちは。
コメント並びに写真への感想ありがとうございます。
空気の濃度が増したよう、というのは気づきませんでした。私はCMEHAPPYのgOさんがおっしゃっていたように、モッサリ感が増えた、というか、高湿度風な写真という見方をしていましたので・・・。
> クロスプロセス
これに限らず、「カラーフィルムの現像は温度管理と撹拌さえちゃんとやれば(現像機がなくても)自家現像は可能」(gOさん談)ですし、クロスプロセスの場合は温度管理が適当でも、完成品がすでに正しい色合いから外れたものですので、もし自家現像なさるのでしたら、一度お試しなさるのも面白いかと思います。
私も銀塩、というかカメラを触り始めてまだ2年弱ですので、まだまだ発展途上ですが、いろいろなことに手を出しつつCMEHAPPYの掲示板や、もちろんここでも写真をお見せしていきますので、今後ともよろしくお願いします。
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